そろそろ、自分でもリアルワールドデータ（RWD）を使ってみたいと思いながらも、「少し調べたけどマーケティングに使うのは難しそう」など躊躇されている方は多いのではないでしょうか。
この数年で、製薬企業が購入可能なRWDが飛躍的に増え、注目が高まっていますがマーケティングを始めとしたコマーシャル部門での使用は手探りの状態が続いています。 

診療内容が把握できるRWDは製薬のビジネスにとって多くの可能性を秘めており、メディカル部門や開発部門では多くの症例数を活用した研究が行われ、トップジャーナルに掲載されるような目覚ましい研究や、臨床開発の効率化に活用されています。 
一方でマーケティング部門が市場環境分析に用いることで、従来に比べて詳細に市場を理解し今まで得られなかった深いインサイトを得ることが期待されていますが、RWDがもつ制約条件によって市場分析への応用に苦戦している方も多いようです。 

マーケターやこれまで市場分析を担ってきた部門においてRWDをマーケティング戦略につながるような市場環境分析に使用するためにはこれまでと異なるスキルセットと知識が求められます。 

本セミナーではデータ分析を使った問題解決のフレームワークであるPPDACサイクルを主軸に従来の市場調査と比較しながらRWDをマーケティング活動に利用するための知識とスキルを考えていきます。 

またRWDの中から比較的多くの疾患領域で利活用しやすい医科レセプトデータ・DPCデータを扱う医療データ企業であるメディカル・データ・ビジョン社からレセプトデータ・DPCデータについて解説すると共に、データ活用の一例としてSGLT2阻害薬のデータを提供いただき、スリーロックよりレセプトデータを使用した分析事例を紹介します。 

※ Real Word Dataとは日常診療の中で得られるデータの総称であり、レセプトデータ、電子カルテデータ、レジストリデータなど多くのデータが存在します。本稿では医科レセプトデータを主眼に置いた記載をしております。 
※ レセプトデータとは病院や薬局、保険者、行政がもつ、診療行為に基づく保険請求用に作成されたデータ情報を集めたものです。 
※ PPDACサイクルとは、解決したい課題解決ポイントに主眼を置いてデータ分析を計画するフレームワークです。Problem、Plan、Data、Analysis、Conclusionで構成されます。 

コマーシャル部門でRWDを活用するために必要な人材育成とは？

　18:00-　コマーシャル部門でRWDを活用するために必要な人材育成とは？
　18:30-　SGLT2阻害薬を使った分析事例
　18:45-　メディカル・データ・ビジョン社よりデータとサービス紹介
　19:00-　スリーロックよりサービス紹介
　19:10-　質疑応答

講演スピーカー

スリーロック株式会社 シニアコンサルタント 阿部 梨花

開催日時

2022年8月31日（水）18:00 – 19:30

受講料

無料

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